6月13日から17日までベトナム・ホーチミンにて建材の展示会に出展いたしました。5日間の長丁場、ベトナムでの展示は昨年の10月に継いで2回目とは言え、初めての経験ばかりの連続でした。現在ベトナムは雨季ですがベトナム人も驚くような豪雨と長雨のせいか、人の入りも昨年に比べて少ないようです。今回の会場は街の中心部から少し離れた展示場で、BtoBを考えている業者はじっくりと商談が出来たような?感じでしたが、BtoCを考えいた業者は少し拍子抜けしたようです。本来の展示会場のブースは大掛かりで設営や人員にもそれなりの費用がかかった展示内容です。我々のブースは仮設のテント張りの展示場ですが、皆さんそれなりに工夫を凝らした展示で私にすればこちらのほうがなじみやすかったです。ガラスメーカー・建築会社・設計業者・金物販売・商社などの方々100件以上の方々と名刺交換やご要望を頂きました。これから一つずつお答えする事が出来るように頑張ります。
タイでの展示会会場の一角に書籍コーナーがありました。覗いてみると「KAIZEN・3S・TOYOTA・・・」などの文字が表紙を飾っていました、一冊手にとって内容を見ると、管理職向けの用語などのタイ語と日本語と翻訳書でした。タイのローカル企業にもKAIZENや3S・5Sの文字が張られ、実行されてます。言葉の壁・習慣の壁はありますが、いい物はどんどんと取り入れようとされています。私たちも負けずに行なわなければと感じました。海外の展示会は日本の展示会とは少し違い、その場で踏み込んで商談が行なわれます。日本の企業は、本社に持ち帰って検討しますという回答が多く、決断力が遅いと思われている一つの原因でしょう。即断が出来るスタッフと裁量権を持たして展示会に望むことが大切なようです。
相変わらず、高度成長を続けるアセアン地域、その中でもリーダーシップを取り続けているタイですが、バーツ高などによる悪影響が叫ばれている、そろそろ調整のころかも知れないとある方がおっしゃっておられました。街中では代わりが無いようなのですが、郊外へ行く道路周辺の大型看板の広告の空きが大変気に成りました。ほとんど埋まっていたはずの広告が現在は2~3個の内1箇所が空いておりました。私としては大変気に成る現象です。この辺をもう少し聞いてみたいものです。現地銀行への、海外資本の流入、銀行金利の変更、BOIの停止など投資条件の変更などなどタイも変化してきております。ここ2~3年は大変めまぐるしく変わっていくかもしれません。私たち零細企業はその変化の波を確実に受け止め何が必要かを見極めて行動する事が益々必要に成る事でしょう。その為にも色々な方がたとの出会いが必要に成る事でしょう。
タイでの起業を考えて現在活動をしております。先にも書きましたが、BOIを受けて独資で起業する方法、内資で起業する方法、BOIを受けずに起業する方法、などなど色々な方法があります。ただいえることは、自分たちは何をしにタイに来ているのかをしっかりと考えて行動する事です。この視点がぶれると大変な事になると思います。それが解ればどのタイプの起業がいいのかが解り、次の行動に移ることが出来ると思います。今回訪問させていただいた会社は独自で動き、内資の会社で大きくなられました。これまでには色々とご苦労されたようで、現状は断らないといけないほどの受注とか、工業団地だけが進出の対象ではなく、ローカルの地域でも進出の視野に入れるべきではないでしょうか。零細企業が進出するにはと考えて当社は行動いたしております。ベトナムなどは机1つでも起業が出来るようです。まずは小さな1歩を記す事が大切なのではないでしょうか。
ベトナムの工業団地は現在、都市周辺はいっぱいの状態で、車で約1時間30分以上かかるところで開発が進んでいます。写真は日本の某建材メーカーの建屋を建設中、今年の8月には完成するようです。海外の工業団地は小さくても500㎡から1000㎡、中小企業にとっては初期投資には大変不利な物件ばかりです。今回、この工業団地で1000㎡の建屋を6社くらいに区切ったレンタル工場のお話があると聞き訪問いたしました。150㎡くらいで共有部分も持たして、貸し手が色々とサポートも付けてくださるとの事、私たちのような零細企業には大変ありがたい企画ですが、まだ承認が下りておりません。この地域はまだインフラが整っていません。ホーチミン市内から時間がかかり、人の確保も難しそうです。数年先には近くに新国際空港と高速度道路が出来る予定とか、そうなればインフラも各段位良くなる見込みです。タイでもBOIの投資委員会が優遇するゾーンを年々広げていく方向に動いています。優遇処置を取るのか利便性を取るのかの判断が難しくなるかもしれません。それと独資で工場を持つのか、内資で企業するのかも悩むところでしょう。自社に逢った起業を考える機会が出来ました。もう少し足で歩きその方向性を考えます。