有限会社大和製作所

先月、バンコク訪問時にリゾートの現状視察をバンコクの得意先の方とご一緒に訪問いたしました。土曜日の昼過ぎに出発、バンコク市内から高速道路を使い車で約２時間でパタヤに到着しました。東京で言えば湘南海岸を思い浮かびます、パタヤビーチは開発されつくしているようですが、南の海岸線は開発中で高層のコンドミニアムや低層の別荘がいたるところで建築ラッシュのようです。聞くところによれば外国資本が多く、価格もひところの様なバブルは無くなり落ち着いているようです。しかし手軽さと安さが有り近場のリゾートとしてバンコクからたくさんの方々がお見えになるようです。日曜日などはバスが十数台連なってビーチに押しかけます。ホテルも２LDK（２ベットルーム・２シャワールームがあり長期滞在型の部屋）くらいの部屋で２，８００TB（￥８、４００－位もちろん朝食付き）４名の家族連れで泊まればもっと割安ですね。近郊には水族館・ガーデンパレス・ニューハーフショウなどの観光施設も有りたいへん楽しく過ごせる地域です。私どもの製品の売り込みも見込みがありそうです。頑張って売り込みたいと思っております。

４月のホーチミン訪問時に訪問させていただいた企業ですが、大変感心させられました。貝ボタンの製造会社で日本との取引も有り、社長さんも日本語が堪能でしかも精力的な経営をされています。工場自体は古いのですが明るく清潔感が有り、従業員も若く黙々と作業をされておられました。同じ体勢での作業が多いので休憩時間前に体操を行い体をほぐしてから休憩に入るようです。若い方が多いので外に出てお金を使わないようにと工場内にはバレーコートやバトミントが有りカラオケやバーも新しく建てられた様です。従業員寮も有り訪問時はトイレを新しくされていました。従業員を育てることで良い商品作りにつなげておられます。機械も自ら考案し自社にあった形に置き換えておられました。このような方々と思いを同じにして進んでいければと感じた訪問でした。

ベトナムのバイク事情ですが、ハノイとホーチミンでは少し様子が違っていました。相変わらずバイクの無謀(私が感じる主観ですが)？な運転はハノイもホーチミンも変わりませんが、その中でもハノイでは若い方々のノーヘルや３人乗りひどいのでは４人乗りを見かけました。話に聞くと旧市街地での取締りが少なくてこのような行為が多く見受けられるとか、２月の旧正月での交通事故死が約３００人もあったようです。ヘルメットの着用が義務付けされているのでたくさんの種類のヘルメットがあります。日本のようなフルフェースは少なくｷｬｯﾌﾟ型が多く花柄、ジーンズ風などなど楽しめる物が有ります、今回目を引いたのがヘルメット後部にU字の溝があるものです、写真に取れなかったのが残念ですが、ここから女性の方がポニーテールの髪を出されてかぶっておられました。需要が多ければこのような製品も必然的に製品化されるのでしょう、マスクしかり、合羽しかり、バイクに関するアイデア商品はまだまだ出てくるかも知れませんね。

　３月のホーチミン訪問時にベトナムでの活動のお手伝いをしていただいている企業の事務所でベトナムのローカル企業とのビジネスマッチング会が有りました。貝ボタン製造企業やはさみの製造企業・鉄骨など工場などの建物を取り扱う企業・工業団地などさまざまな企業の方々８社にお集まり頂き、当社の現状をお聞き頂き意見交換をさせていただきました。４月より各企業と個別の訪問を行い進めていけるのか検討いたします。それにしてもこられる方々や私が訪問する企業のほとんどのTopの方々が２０～３０台とお若い方が多く、いつも元気のおすそ分けいただいております。暗い話が無いのがいいですね！

　最近、タイでご紹介いただいたフロアーヒンジのメーカーとの交渉を行っております。小さな企業さんですが、ものづくりに掛ける情熱は日本の職人さんと同じです。その思いが強いので交渉にも熱が入り昼食も取らずに約３時間以上も交渉をしておりました。今回は意見を出し合い双方の思いをまとめて出し合って次回に向けて妥協点を見出す努力をすることで今回は一応収めました。日本の職人さん同様、製品に思いが強く自信をもたれているのでなかなか厄介ですが、それがひとつの魅力でもあります。これからまだまだ交渉は続くと思います。時間を掛けてひとつづつ納得いく様に話し合いたいと思っております。

　タイの旅行熱はエスカレートしています！！各国が集客に力を注いできたいます。中でも日本はビザがいらなくなったと言う事で飛びぬけているようですが、クマモンもはるばる応援に駆けつけています。現在北海道が人気ですが、上位のクラスの方々はもう数回訪問されていて次は九州に目が行っているようです。これからは九州IN、九州OUTではなく関西をからめてもらいたいものですね。日本のブースで目に付いたのは、ドンキホーテ・コメヒョウ・東京メトロ・LAOX・伊勢丹など観光に結びつかないと思われているところも積極的に集客に取り組んでいました。近頃では温泉に裸で入る事もなれたようですしスーパー銭湯も出現、すしやカニなど日本食もブームでラーメン･うどんなどチェーン店も多く見られます。カレーも日本タイプも好まれてチェーン店はいつも繁盛しています。見慣れたコンビにも多く、日本人にとってとても住みやすい環境になってきたバンコクでした。

　今回、久しぶりにハノイへ行きました。バンコクは気温３０度、それほど気温差はないものとたかをくくって上着も持たずに空港に降り立ち、良くエアコンが効いた空港だなと思っていたのが空港を出て間違いであったことに気づきました。出ても涼しい（少し寒いかな）気温２０度位との事、周りのベトナムの方々はダウンジャケット着用、前に見た光景（１２月の台湾）です。上着を持ってこなかったことを後悔しながら営業活動へ、行く先々で大丈夫ですかと声を掛けられました。私にしては少し涼しい程度で少し我慢すれば今夜はホーチミンと思っていましたのでそのまま営業いたしました。
　旧市街は相変わらず狭い道にバイクと車がひしめきあっていましたが、周りの新市街地がどんどん発展を遂げているようです。今回は７２階に展望台があるビルに上がりそこからハノイを見下ろしました。経済は少しとまっているとの事、工事が出来ないビルも多いと聞かされましたが上から見る限りは想像がつかない様な変わり方です。空港も今年の１１月には新しいターミナルも完成し、市内からの高速道路ももうすぐ出来るようです。空港に行く途中にマーケットによって中の様子を見ましたが若い方々が多く購買意欲も感じられたハノイでした。

　ホーチミンのイオン１号店で見つけました！OSAKAブランドその名もOSAKA？電気の調理器具のメーカーですが大阪では聞いたことがありません、多分大手の２次メーカーさんがベトナムでベトナムに合った調理器具を開発して出されているのだと思います。大手に無い極めの細かさと現地の方が使いやすいデザインと機能を持たして、日本製を押し付けるのではなくさりげなく現地に溶け込んで居られる様にも感じました。これからの日本のものづくりは先進技術ばかりを追わず人に優しく使いやすい商品作りを目指す事が大切なように思います。 「めざすぞアジアでのブランド化！」を目標に私たちも頑張ります。

　現在タイでは報道されているように主要な交差点を封鎖したデモが行われています。私がバンコクに入国した次の日から行われました、早朝いつものようにホテルから事務所に向かう道すがら道路に目を向けると、いつもの交通量とは違いすいている「いつもこの位の交通量であればいいのに」と思いつつ事務所へ、当日のアポイントは郊外、BTSで近くまで行きそこからタクシーで向かいました。いつもは渋滞で1時間位かかる道が30分で到着、いつもとは違い拍子抜けの感じでした。デモで外出などを控えた企業･学校などがあり都市機能も少し停滞して来ています、現在はそれほど過激な行動を取っていませんが今後はどの様になるのかは予測がつきません。2月2日の総選挙は無事に終わるのかが心配です。私の次の訪問が2月で総選挙が終わった週にバンコクに入国します、その時はどの様になっているのかが心配です。デモ参加者には、郊外の方々も多く家族で午前中にデモに加わり、お昼には買い物をして帰る家族連れも多く見ました。毎年毎年涼しい時期に行われるデモに住民の方々や飲食店などの方々も売り上げに響いているようで、早急に解決してほしいと願っておられました。集会しているところ以外は通常の生活です、いつもと同じ時間が流れています。

　今年もあと残すところ1日と成りました。海外への営業を始めて約1年、手探りでただ突き進んできた今年、ようやく小さな芽が出てきたようです。これを大きくし又いくつも増やしていく事が来年に課せられた使命ではないでしょうか。今年も色々な方々との出会いが有り、たくさんの手助けを頂き、色々な事を教えていただきました、出会った方々には大変感謝しております。「ありがとうございました」感謝を忘れずに来年もより一層の努力をし少しでも花を咲かせたいものです。「皆さん、今年1年ご愛読ありがとうございました。良いお年をお迎えください、来年もよろしくお願い致します。」